第二十四回 書物にみる近代化への歩み −16世紀から19世紀までのヨーロッパを中心として−

 

展示にあたって

 科学の時代と言われた20世紀も間もなく終わろうとしている。今回の展示は、20世紀社会へ大きな影響を与えた16世紀から19世紀までの書物を展示してみた。
 この展示を通じて20世紀を振り返ってみる一助ともなれば幸いである。

 

1.Lutter,Martin 1483−1546.

 

Von der Beycht ob die der Bapst Macht hacht zu gepieten /
Martinus Luther.Wittenberg :[Lotter,1521][92]p.19cm.

ルターはドイツの宗教家で宗教改革の先駆者。1571年教皇の免罪
符乱売に憤り95条の論題を公表、教皇から破門された。1522年聖
書のドイツ語訳を刊行した。これは宗教的価値の他に近代ドイツ
語の基礎を確立したものとして知られている。


 

2.Calvin, Jean,1509−1564.

 

Praelectiones Ioannis Calvini in librum prophetiarum Danielis.
[Geneva]Apud B.Vincentivm,1571,8,171,[1],10 leaves.31×21cm.

本書はフランスの宗教革命者カルヴァンによるダニエル書の講義。


 

3.Hobbes,Thomas,1588−1679

 

Leviathan,or The matter,form,and power of a common−wealth
ecclesiastical and civil.London,Andrew Crooke,1651.

ホッブスは市民革命期イギリスの代表的政治思想家。本書は亡命
中にフランスで執筆され、革命政権下のイギリスで出版された。
4部から成り、第2部において、人類の自然状態を表わすのに「万
人対万人の戦争状態」という有名な言葉で述べている。


 

4.Cromwell,Oliver,1599−1658.

 

Memoirs of the protector,oliver Cromwell : and of his sons,
Rechard and Henry. / Illustrated by originalletters,and
Other family papers.By Oliver Cromwell,a descendant of the
family.With portraits from original pictures ; London: Printed
for Longman,Hurst,Rees,Orme,and Brown,1820,xv,733 p.
6 prot.(incl.front.);28cm.

クロムウェルはイギリスの政治家、清教徒革命の指導者。鉄騎兵
を率い王党軍を破り、共和制を樹立した。本書はLord Protector
である彼と子の活動の記録である。


 

5.Locke,John,1632−1704.

 

An essay concerning humane understanding.2d ed., With large
additions.London,Printed for Awnsham and J.Churchil,1694

ジョン・ロックはイギリスの哲学者、政治思想家で経験論の代表
者。政治論では、専制政治に反対、国民の自由と政治的秩序との
調和を論じ三権分立を主張した。本書は、初版においては快楽主
義の傾向が強いが、第2版以降では、道徳規範の客観性及び、キ
リスト教信仰との調停を試みている。


 

6.Ruinart,Thierry,1657−1709.

 

Abrege de la vie de dom Jean Mabillon,Pretre & religierux
Benedict in de la Congregation de Saint-Maur.Paris,Chez la
Veuve Farncois Muguet,1709.43p.17×11cm.

本書はマビヨン(1632−1707)の一生の要約。彼はフランスの聖職
者、歴史家、ベネディクト修道会士。パリのサン・ジェルマン・
デ・プレ修道院に住み、中世史、教会史の研究にたづさわった。


 

7.Montesquieu,Chales de Secondat,Baron de la Brede et de,1689−1755.

 

De l'esprit des loix,ou Du rapport que les loix doivent
avoir avec la constitution de chaque gouvernement,les moeurs,
le climat ,la religion,le commerce,&c.A quoi l'auteur a
ajoute.Geneve,Barrillot,[1748]2 vols.

モンテスキューはフランスの哲学者、政治学者。「法の精神」は、
モンテスキューの主著であり、歴史哲学的著作である。本書の歴
史的意義は、イギリス憲政の紹介、特に権力均衛論としての三権
分立論の主張にあり、これはアメリカ合衆国憲法の制定を始め、
後の政治及び社会思想に多くの影響を与えた。


 

8.Franklin,Benjamin 1706−1790.

 

The complete works in philosophy,politlcs,and morals,of the
late Dr.Benjamin Franklin.2nd.ed.london:Printed for J.
Jonson,& Co.,3 v.:ill., map,port.;23cm.

フランクリンはアメリカの政治家、出版業者、化学者、著術家。
Rchiard Saundersの筆名を持つ。彼の活躍は多方面にわたり、代
表的アメリカ人と称されている。当時アメリカは独立問題を抱え
ておりパリ条約を締結後帰国し、憲法制定会議に参加して常識と
ユーモアでもって対立する意見との妥協を図った。現在40巻から
なる全集がペンシルベニア大学から刊行中であるが、本書は哲学、
政治及び道徳に関する著作を3巻にまとめ、1811年に刊行された
第2版のものである。なお初版は1806年に刊行されている。


 

9.Hume,David,1711-1776.

 

An enquiry concerning human understanding / David Hume.
London:Longmans,Green,1889.166 p.;21cm.

ヒュームはイギリスの哲学者、歴史家、政治および経済思想家。
エディンバラで生まれる。本書は”Philosophical essays
concerning human understanding(1748)”の改題で、これ以降、
道徳、政治関係の論著を多く公にしHumeが名声を得る端緒とな
った書である。


 

10.Rousseau,Jean Jacques,1712−1778.

 

Du contrat socoial;ou Principes du droit politique.Edition
Sans Cartons,a laquelle on a ajoute une lettere de l'auteur
au seul ami qui lui reste dans le monde.Amsterdam,Marc-Michel
Rey,1762.

ルソーはフランスの作家、啓蒙思想家。民主主義理論を唱えて大
革命の先駆をなした。本書は人間の平等を基盤にした社会をどの
ようにして創出するかを論じたもので、その影響はフランス革命
から現代のカストロによるキューバ革命にまで及んだ。


 

11.Rousseau,Jean Jacque,1712−1778.

 

Emile,ou De l'education.A La Haye,Chez Jean Neaulme,libraire.
[i.e.Paris,Duchesne]1762.4 vols.fronts.,plate.20×13cm.

本書はルソーの代表的著作である「エミール」。


 

12.Diderot,Denis,1713−1784.

 

Encyclopedie:ou,Dictionnaire raisonne des sciences,des
arts et des metiers / par une societe des gens de lettres;
mis en rodre & publie par M. Diderot...&aqiant a la part
mantrematique,par M.d'Alembert... :Compact ed.,New York
:Readex Microprint Co.,1969.35 t.in 5 v.:ill.,diagrs.
music ; 45cm.

ディドロはフランスの哲学者、文学者。本書はダランベールを協
力者として、モンテスキュー、ビュフォン、ルソー、ケネー、ド
ルバック等多くの寄稿者を得 1751年から21年かけて完成したも
のの復刻版。内容は中世的偏見の打破、宗教の批判、協会及び専
制政治への反対を含んでおり、18世紀の思想運動に重大な影響を
与えた書である。


 

13.Mirabeau,Victor de Riquetti,marquis de,1715−1789.

 

L'ami des hommes;Ou,Traite de la population.Nouv.ed.
[Avignon’]1758−60.6 pts.in 3 Vols.front.27×20cm.

ミラボーはフランスの経済学者で重農主義者。フランス革命の政
治家ミラボーの父。本書の最初の3部を1756年に刊行し、農村人口
の増加によるフランス再建論を展開。ヨーロッパ中にセンセーシ
ョンをまき起こした。


 

14.Smith,Adam,1723−1790.

 

An inquiry into the nature and causes of the weath of
nations.7th ed.London,A.Strahan and T.Cadell,1793.
3 vols.tables.22×13cm.

スミスはイギリスの経済学者。本書「国富論」は、経済学の中で
最大の古典であり、イギリス古典派経済学の成立の重要な役割を
果たした。


 

15.Kant,lmmanuel 1724−1804.

 

Critik der reinen Vernunft.Riga,J.Fr.Hartknoch,1781.

カントはドイツの哲学者。デカルト的大陸合理主義哲学とイギリ
スの経験論哲学を総合し批判哲学を確立。本書は彼の主著「純粋
理性批判」の初版。


 

16.Pain, Thomas,1737−1809.

 

Le sens−commun;ouvrage adresse aux Americans,et dans lequel
on traite de l'origine et de l'objet du gouvernement,de la
constitution angloise,de la monarchie hereditaire,et de la
situation de l'Amerlque septentrionale. Traduit del'anglois
de Th.Paine.Paris,Gueffier,1791.1,iv,113p,;19cm.

トーマス・ペインはベンジャミン・フランクリンの友人で、イギ
リスを追放されたのち、フランス市民権を得て議員となる。本書
は代表作「コモン・センス」(常識)であり、原作は1776年に出
版された。本書により、君主体制に対し激しく攻撃し、フランス
に大きな影響を与えた。

 

17.Fichte,Johann Gottlieb,1762−1814.

 

Grundlage der gesammten Wissenschaftslehre:als Handschrift
fur seine Zuhorer. / [Fichte,Johann Gottlieb]Leipzig:C.
E.Gabler,1794.339 p.;20cm.

フィヒテはドイツの哲学者。プオルタの王立大学、イエナ、ライ
プチヒの大学で学ぶ。スピノザに関する講義を聴き哲学に興味を
持った。その後カント哲学を研究し、論文がカントに認められ出
版。彼はカント哲学の本質を観念論と解しカントに欠けた統一的
原理から、あらゆる知識の根源の学としての哲学即ち知識学の体
系をたてた。


 

18.Malthus,Thomas Robert,1766−1834.

 

An essay on the principle of populatin:or,A view of its
past and present effects on human happiness;with an inquiry
into our prospects respecting the futue removal or mitigation
of the evils which it occasions./ by T.R.Malthus
7th ed.London:Reeves and Turner,1872. xv,551 p.;23cm.

マルサスはイギリスの経済学者。ゴドウィンの”Political Justice”
などに見られる社会主義的思想を批判して「人口論」(1798年)を
執筆し、理想社会の実現に関する見解を発表した。本書は第7版。


 

19.Hegel, Georg Wilhelm, 1770−1831

 

Grundlinien der Philosophie des Rechts :oder Naturrecht und
Staatswissenschaft im Grundrisse:mit Hegels.eigenhandigen
Notizen und den mundlichen Zusatzen / G.W.F.Hegel
1.Aufl.Frankfurt am Main:Suhrkamp, 1976.530 p.;18cm.

ヘーゲルはドイツの哲学者。ドイツ古典哲学の代表者。絶対的観
念論を展開し、ベルリン大学在職中には彼の哲学は時代の勢力に
もなった。本書はベルリン時代に発表されたものの復刻版。


 

20.Ricardo,David,1772−1823.

 

The principles of political economy and taxation / introduction
by Michael P.Fogarty; New York: Dutton,1960,c1911,xviii,
300 p.;19cm.

リカードはイギリスの経済学者。本書で商品の価値はそれを生産
するのに必要な労働の量によって決まるとし、資本主義生産の基
本的原理を解明した。


 

21.List,Friedrich,1789−1846.

 

The national system of political economy. / Translated from the
original German by Sampson S.Llpyd;[List,Friedrich.]London:
Longmans,Green,1885.xxxi,454 p.;20cm.

リストはドイツの経済学者。本書は経済の発展を歴史的にとらえ
国によって発達段階に相違があることを主張、先進国に対する多
様・相対的対応の必要性を説いている。


 

22.Mill,John Stuart,1806−1873.

 

Principles of political economy:with some of their applications
to social philosophy / by John Stuart Mill.7th ed.,London:
Longmans,Green,Reader and Dyer,1871,2 v.;22cm.

ミルはイギリスの哲学者、経済学者。社会主義的功利主義を主張。
古典派経済を集大成した「経済学原理」の中で生産の原理と分配
の原理を明らかにした。


 

23.Blanc,Louis,1811-1882.

 

Revolution francaise:histoire de dix ans,1830−1840 / par
Louis Blanc;12 ed.Paris: G.Bailliere,1877−[1883?]
5 v.;23cm.

ブランはフランスの政治家、歴史家。本書は第12版。初版は1841-44年。
ブランはこの中で7月王政を鋭く批判している。


 

24.Marx,Karl,1818−1883.

 

Das Kapital:Kritik der politischenOekonomie. / [Marx,Karl]
Stuttgart:J.H.W.Dietz,1914.24cm.

マルクスはドイツの経済学者、哲学者。弁証法的唯物論による科
学的社会主義の創始者。パリに亡命中エンゲルスを知り共に「共
産党宣言」(1848)を発表。本書は近代資本主義社会の経済的運動
法則を究明し、経済学を革命した「資本論」。


 

25.Marx,Karl, 1818−1883 Engels,Friedrich,1820−1895.

 

Manifest der kommunistischen Partei / Karl Marx,Friedrich
Engels,11 ed.,Berlin:Dietz,1955,xxxv,89 p.:ports.
;21cm.

マルクスとエンゲルスは、ドイツの社会主義者。弁証法的唯物論
を打ち立て、共産党宣言を起草した。本書はその11版。


 

26.Galland,Pierre,1510−1559.ed

 

De agrorum conditionibus.& constitutionibus limitum.sicvli
Flacci lib.I.Ivlii Frontini lib.I.Aggeni Vrbici lib.II
Hygeni Gromatici lib.II.Variorvm avctorum.Parisiis.Apud
A.Turnebum typographum regium.1554.2 leaves,256p.6 leaves
20p.23×16cm.

ガーランはフランスの古典学者。パリで古典言語と哲学を学び、
後年大学で修辞学やギリシア語を教えた。本書はフンドルで彼に
よって発見された写本に基づく測量書である。


 

27.Sarpi,Paolo,1552−1623

 

Historiae Conclii Tridentini libri octo.Ex Italicis summa
fide ac cura Latini facti.Editio noua...emendata &aucta...
[Leiden,Isaac EIzevier]1622.[12],964,[24]p.23×17cm.

本書はイタリアの学者サルピによるトリネント総会議史。


 

28.Faria e Sousa,Manuel de,1590−1649

 

Asia portvgvesa.Lisboa,H.Valente de Oliueira.1666−1675.
3 vols.30×20cm.

ファリア・イ・ソーザはポルトガルの歴史家、詩人。本書「アジア
アにおけるポルトガル」は、アジアにおけるポルトガルの進出につ
ついて記されており、植民地の設立、各国の状況、1542年に3人の
ポルトガル人が日本へ行った事、ピントの事、日本におけるキリス
ト教の布教活動などを記述。本書は著者の没後に息子のペドロによ
ってまとめられた。


 

29.Butler,Samuel 1612−1680.

 

Hudibras.Adorn'd with a new set of cuts,design'd and engrav'd
by Mr.Hogarth.London,Printed by T. W.for D. Browne[etc.]
1726.xiv,424[i.e.400],[21]p.front.(port.)plates(part
fold.)16×10cm.

バトラーはイギリスの諷刺詩人。本書は「ヒュディブラス」3部。
セルバンテスのドンキホーテにならって清教徒を辛辣に諷刺した
詩である。


 

30.La Fontanie,Jean de,1621−1695.

 

Fables nouvelles.et autres poesies.A Paris,Chez Denys
Thierry,1671.Avec privilege du roy.12 leaves.184p.illus.
16×9cm.

ラ・フォンテーヌはフランスの詩人。柔軟自在の詩句を駆使し寓
話のジャンルを完成した。本書は彼の代表作であり、フランス人
に最も親しまれている寓話詩集である。


 

31.Swift,Jonathan,1667−1745.

 

Travels into several remote nations of the world;in four
parts / by Lemuel Gulliver,first a surgeon,and then a
captain of several ships.2nd ed.,London,B.Mott,1727,
2v.:ill.;20cm.

スウィフトはイギリスの作家。本書はイギリス文学中随一の風刺
作品であり、主人公が小人国、大人国、変物の国および馬の国を
訪れる4篇からなっていて、当時の社会と人間を痛烈に風刺して
いる。


 

32.Copernicus,Nicolaus,1473−1543.

 

Nicolaus Coppernicus aus Thorn Uber die kreisbewegungen der
weltkorper / Uersetzt und mit anmerkungen von C.L.Menzzer
Durchgesehen und mit einem vorwort von Moritz Cantor;Hrsg.
von dem Coppernicus-verein fur wissenschaft und kunst zu Thorn.
Thorn:E.Lambeck,1789.xxii,363,66 p.:tables,diagrs. ;26cm.

コペルニクスはポーランドの天文学者。本書は地動説について述
べられたもので、近代科学の発端を画する問題の書である。成立
は1506−1532年とされ、見本刷りが1543年5月24日に出来上がっ
ている。中世的で新しい発見や観念がないとされているが初めて
"Revolution"という語を用い、後年カントが"Kritik der reinen
Vernunfu"第2版(1788)の序言で自己の主観的観念論への転回を
本書の革命になぞらえたことは、本書の意義を端的に表している。
原書は6巻で構成され、イタリア語で記述されている。展示資料
はそのドイツ語訳である。


 

33.Biringuccio,Vannuccio,1480−1539?

 

Pirotechnia.Venetia,Appresso P.Gironimo Giglio,e compagni,
1559.345,7 leaves.17×12cm.

ビリングッキィは鉱山管理者であり、イタリアの名家エステ家、
フアルネーゼ家の軍事上の顧問。本書は「金属学ハンドブック」
(第4版)。


 

34.Agricola,Georg,1494−1555.

 

De re metallica libri XII.qvibus officia,instrumenta,mach-
inae,ac omni omnia deniq ad metallicam spectantia,non
modo lucluentissime describuntur,sed & per effigies,suis
locis insertas,adiunctis latinis,germanicisq appellation−
ibus ita ob oculos ponuntur.ut calrius tradi non possint.
Basileae[apvd H.Frobenivm et N.Episcopivm]1556.
538,[74]p.30×21cm.

アグリコラはドイツの医師、冶金学者。本書はアグリコラがおよ
そ20年の歳月を費やした16世紀の鉱山冶金技術の集大成である。
これは単なる冶金学書にとどまらず、近代技術の夜明けを告げる
画期的な技術書である。推定でなく実際の作業に基づいて描かれ
た数百枚の木版画も本文に劣らぬ価値を持っている。


 

35.Vignola,Giacomo Barozio da,1507−1573

 

Regola delli cinque ordini d'architettvra.[Roma,1563]32
plates.42×29cm.Preceded by Antonio Labacco(b.ca.1495)
Libro d'Antonio Labacco appartenete al'architettvra nel qval
si figvrano alcvne notabili anttiqvita di Roma.Rome.in casa
nostra,1557.36 leaves.

ヴァニョーラはイタリアの建築家。本書は、古代建築の理論書
「五柱式の法則」であり、これはその後2世紀にわたって建築
学上の経典と見なされた。


 

36.Scamozzi,Vincenzo,1548−1616.

 

L'idea della architettura universale.Venettis,Giorgio
Valentino,1615.2 vols.in 1,illus.35×24cm.

スカモッツィはヴェネツィア、ヴィンチェンツァで活躍したルネ
ッサンス後期の建築家。サン・ジェルジョ・マッジョーレ教会、
テアトロ・オリンヒコの舞台装置など数多くの設計をした。イタ
リア、ドイツの各地を旅行し、その結果刊行した本書はアルベル
ティの「建築書」をはじめとするルネッサンス期の一連の建築書
の最後を飾るもっともアカデミックな理論的業績である。特に影
響を与えたのはオーダー(株式)についてであり、その後各国語
に翻訳され標準的な建築ハンドブックとしてヨーロッパに普及した。


 

37.Galilei,Galileo,1564−1642.

 

Galilei...systema cosmicum :in quo dialogis IV.de duobus
maximis Mundi systematibus,Prolemaico & Copernicano...Lugduni:
sumptibus Ioan. Antonii Huguetan.1641.377 p.:port.24cm.

ガリレイはイタリアの物理学者、天文学者。本書は4日間にわた
る対話形式で記述されており、コペルニクス体系の基礎を解明し
同時に新しい科学方法論をも記述している。”Discorsi e dimo-
strazioni matematiche intorno a due nuove scieze”(新科学
対話)とともに二大主著をなす。1633年2月の刊であるが、天動
説を認めているキリスト教会と激しく対立し、8月には発禁処分
となっている。


 

38.Kepler,Johannes, 1571-1630.

 

Epitome astronomiae copernicanae usitata froma quaestionum
&responsionum conscripta,inque VII libros digesta,quorum
tres hi proires sunt de doctrina sphaerica.Lentijs & Danu-
bium,excudebat Johannes Plancus,1618. 141eaves, 417p.
illus.diagrs.17×10cm.

ケプラーはドイツの天文学者。本書は、コペルニクス天文学の要
約である。プラハを去りリンツで中学教師のかたわら著したもの
で、彼の最も影響力のあった著作であったが、出版後ただちにカ
トリック教会の禁書とされた。


 

39.Descartes,Rene,1596−1650.

 

Discours dela methode:por bien conduire sa raison,& chercher
la verite dans les sciences.Plus la dioptrique,les meteores,
la mechanique,et la musuque,quie sont des essais de cette
methode. / Par Rene Descartes.Avec des remarques & des e
claircissemens necessaires;Paris,Charles Angot,1668,303
[23],127,[1]p.:illus.,diagrs.;23cm.

デカルトはフランスの哲学者、数学者。スコラ哲学に不満を持ち
新しい方法で近代哲学を確立した。また、解析幾何学を創始した。
Cogito ergo sum ”我思う、故に我あり”は有名。


 

40.Besson,Jacpues,16th.cent.

 

Theatrvm instrvmentorvm et machinarum.Cum Franc.Beroaldi
figurarum declaratione demonstratius.Lvgdvni,Apud B.
Vinoentium,1578.[22]p.60 plates.40×28cm.

ベッソンはフランスの技術家、数学者。近世最初の機械工学者。
「機械の劇場」(1569年)を出版したが、本書はその1578年版
である。


 

41.Pascal,Blaise,1623−1662.

 

OEuvres completes de Blaise Pascal,Paris:L.Hachette,1864,
19cm.

パスカルはフランスの哲学者、数学者、物理学者。16才で「円錐
曲線試論」を著す。19才で計算器を考案した神童。1648年に「パ
スカルの原理」を発表。後に神学上の論争に巻き込まれる。「キ
リスト教の弁証論」が後年纏められ「パンセ」の名で発表された。


 

42.Boyole,Robert,1627−1691.

 

The sceptical chymist.London,J.M. Dent;New York:E・P・
Dutton,[1949].xxii,230 p.;18cm.

ボイルはイギリスの化学者、物理学者。ピューリタンとして生涯
を独身で過ごす。Invisible College がRoyal Society に発展し
た際、その幹事として活躍した。R.Hookeを弟子として行った真
空ポンプの改良は、その結果として「ボイルの法則」(1662)を
発見したことで知られる。本書は、スコラ学派や錬金術師等の四
元素説を批判し、実験的分析によってのみ元素が得られるとし、
実験化学および実験物理学の有効性を説いている。
原書は1661年の刊であるが、本書は後年の改版である。


 

43.Huygens,Christiaan,1629−1695.

 

Treatise on light / Christiaan Huygens;Rendered into English
by Silvanus P.Thompson. New York:Dover Publications,[1962]
128 p.:illus.;21cm.

ホイヘンスはオランダの物理学者。土星の環をはじめて発見した
ことや重力、遠心力の研究を行い、弾性体の衝突に際して働く法
則を明らかにした。またエーテルの概念を導入し、初めて光波動
説を打ち立てた。本書はフランス国王ルイ14世に招かれてなった
書で、原書はフランス語で書かれており、これは後世の刊による
英語訳の版である。


 

44.Huygens,Christiaan, 1629−1695.

 

Oeruvres completes de Christiaan Huygens.La Haye:M.Nijhoff.
1888− 22 v.;28cm.

「ホイヘンスの原理」を発表して波動説の基礎を確立したことで
よく知られているが、これは彼の全集である。展示資料は1888〜
1925年に刊行された初版のもので、全22巻からなっている。


 

45.Newton,Sir lsaac,1642−1727.

 

Arithmetica universalis;sive de compositione et resoluione
arithmetica liber.Cantabrigia Typis Academicis; Londini,
Impensis Benj.Tooke,1707. [8] 343p. diagrs. 20×12cm.

本書「一般算術」はイギリスの物理学者ニュートンによる方程式
論等の代数学上の著作。


 

46.Ampere,Andre-Marie,1775−1836.

 

Essai sur la philosophie des sciences,ou, Exposition ana−
lytique d'une classification naturelle de toutes les conna−
issances humaines.Paris,Bachelier,1834.lxx,272p.21×13cm.

アンペールはフランスの物理学者。アンペールの法則の発見者。
電流の単位アンペアは彼の名からきている。


 

47.Karsten,Karl Johann Bernhardt,1782−1853.

 

Uber die Verbindung des Eisens mit Kohle.Berlin,Koniglichen
Akademie der Wissenschaften,1825.(Abhandlungen der Koniglichen
Akademie der Wissenschaften zu Berlin.Aus den Jahren 1822 und
1823)

カルステンはドイツの冶金学者。現代冶金工学の創始者。主著
「Handbuch der Einehuttenkunde](1816)によって、従来の経験
的冶金術に初めて科学的基礎を与えた。


 

48.Darwin, Charles Robert,1809−1882.

 

The descent of man,and selection in relation to sex.London,
J.Murray,1871.2 vols.illus.19×13cm.

ダーウィンはイギリスの博物学者、進化論者。各地の博物学的観
察で生物進化の信念を得て、「種の起源」(本館所蔵はLondon,
1859初版)を刊行し生物進化の事実を提示し、自然淘汰説を樹立
した。ここに展示した「人間の由来と雌雄選択」など動物学、植
物学ならびに人類についての研究の著作を多く残した。


 

49. Wallace,Alfred Russel,1823−1913.

 

Darwinism;an exposition of the theory of natural selection
with some of its applicatlons.London,Macmillan,1889.xvi
494p.port.fold.map,21×19cm.

ウォレスはイギリスの博物学者、社会思想家。植物学、生物生態
学を研究。バリ島とロンボク島の問に動物分布上有名な<ウォレ
ス線>を画した。自然淘汰説を主張、ダーウィンとともにリンネ
学会で発表。オーエンの影響下に土地国有論を主張した。


 

50.Fabre,Jean Henri,1823−1915.

 

Souvenirs entomologiques;etudes sur l'instinct et les
moeurs des insectes.Edition definltive illustree.Paris,
Libralrie Delagrave,1923−1924.11 vols.illus. 26×17cm.

ファーブルはフランスの昆虫学者。自活・独学で教員免状を修得。
昆虫の生態研究に専心。本書は著名な「昆虫記」である。


 

51.Fleming,John Ambrose,1849−1945.

 

The porpagation of electric currents in telephone and telegrap
conductors.New York.D.van Nostrand. 1911.xiv,316p.23×14cm.

フレミングはイギリスの電気学者。電磁気学の研究、電流・磁場・
導体の運動の3方向に関する法則(フレミングの法則)は有名で
あり、二極真空管を発明(1904)した。

 

52.Mach,Ernst,1883−1916.

 

Die Mechanik in ihrer Entwickelung. 5.verb. und verm.Aufl.
Leipzig,Brockhaus,1904.xii,561p. illus. 19×12cm.
     
マッハはオーストリアの物理学者、哲学者。近代科学思想史にお
けるマッハ主義の影響は大きく、超音速およびジェットの研究で
有名である。本書は主著「力学」と「感覚の分析」である。
 

 

 

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