第二十八回 1998年11月 外国人の見た日本 〜幕末から明治初期まで〜

 

展示にあたって

 今回の展示は、本学付属図書館の所蔵する幕末から明治初期に刊行された資料の中から、日本の地理・歴史、社会科学の分野について記された書物を展示した。
 書物に描かれている絵などを見ると、当時の日本の文化、風俗などが非常に丁寧に、そして正確に描写されていることに驚かれる方も多いのではないかと思う。書物に記述されている内容とともに、写真による記録が殆どない時代の日本を知るうえで重要な資料といえるだろう。
 まだ日本を紹介した書物も少なかった当時、欧米の人々はどのような思いを抱いて東洋の国、日本を訪れ、そこで何を感じ、伝えようとしたのであろうか。欧米の人々の目に、当時の日本はどのように映っていたのであろうか。
 今回の展示をとおして、当時の日本の姿を垣間見ていただければ幸いである。

 

1.Siebold,Philipp Franz von(1796−1866)
   Manners and customs of theJapanese,in the nineteenth century.
   London:John Murray,1841.1vol.20cm.
     シーボルトの最初の来日は1823年〜1828年。長崎商館の医師として
    着任し、その間に日本に関する資料を集めた。シーボルト事件後オラ
        ンダに帰り日本に関する多くの著作物を発表した。

2.Rundall,Thomas
   Memorials of the Empire of Japon:in the XVl and XVll centuries.
   London:The HakIuyt Society,1850.1vol.22cm.
     ジョン・セーリス、リチャード・コックの書簡や、日本図を含めた
    6点の図版が折り込まれ、1611年〜1617年に東インド会社にウィリア
    ム・アダムスが書き送った書簡6点についても検証した貴重な著作。

3.Macfarlane,Charles(1799−1858)
   Japan:an accunt,geographical and historical,from the earliest
   Period at which the islands composing this Empire were known to
   Europeans,down to the present time,and the expedition fitled out
   in the United States,etc.
   New York:G.P. Putnam,1852.1vol.20cm.
     日本について書かれた書物をもとにマクファーレンが著した日本論。
    地理、文化、習慣など11章に分けて検証している。

4.Hildreth,Riehard(1807−1865)
   Japan as it was and is.
   Boston:Phillips Sampson,1855.1vol.21cm.
     法律家、弁護士を本職とし、政治家、文筆家としても活躍していた
    ヒルドレスの著。著者本人が来日した事はなく主としてポルトガル、
    スペインの宣教師たちの手記やオランダ商館員、ロシア探検家の著述
    を素材としてまとめあげられた。内容は安政の仮条約に至るまでの日
    欧交渉史で全46章からなる。
     翻訳書「中世近世日欧交渉史」現代思潮社

5. Heine,Wilhelm(1827−1885)
   Reise um die Erde nach Japan : an Bord der Expeditions-Escadre
   unter Commodore M.C. Perry in den Jahren 1853, 1854 und 1855,
   unternommen im Auftrage der Regierung der Vereinigten Staaten.
   Leipzig : O. Purfurst,1856. 2vols. 25cm.
     アメリカに渡り、ペリー提督の日本遠征に参加したドイツ人のハイ
    ネの著で、その航海記とスケッチ画をまとめたもの。本書はライプチ
    ヒ刊の初版。

6. Heine,Wilhelm(1827−1885)
   Reis om de wereld naar Japan : aan boord van het expeditie-eskader
   onder Commodore M.C. Perry in de jaren 1853, 1854 en 1855,
   ondernomen op last van de regering der vereenigde staten.
   Rotterdam:H. Nijgh,1856. 1vo1. 26cm.
     資料5. のオランダ語版。
     翻訳書「世界周航日本への旅」雄松堂出版

7. Perry,Matthew Calbraith(1794−1858)
   Narrative of the expedition of an American squadron to the China
   Seas andJapan:Performedin the years1852,1853,and 1854,under
   the comand of commdore M.C. Perry,United States Navy,by Order
   of the government of the United States.
   Washington : A.O.P. Nicholson, 1856. 3vols. 29cm.
      アメリカ政府の委嘱で、ペリー提督本人の航海日誌、軍事上の通信
     文、乗組員らの日記などをもとに編集、公刊したもの。日米和親条約
     の全文も収録されている。尚、第1巻 p.408の公衆浴場の図版は珍重
     されているものである。
      翻訳書「ペリー艦隊日本遠征記」栄光教育文化研究所ほか

8. Dalton,William(1821−1875)
   The Erglish boy in Japan:or,The perils and adventures of Mark
   Raffles among princes,priests,and people,of that singular
   Empire.
   London:T. Nelson and Sons,1858. 1vo1. 17cm
     イギリス人とオランダ人の間に生まれたマーク少年の物語で、出島
    や鎖国下の日本を紹介する好文献になっている。

9. Leupe, Pieter Arend(1808−1881)
   Reize van Maarten Gerritsz. Vriesin 1643 naar het noorden en
   oosten van japan, volgens het journaal gehouden door C.J. Coen op
   het schip Castricum.
   Amsterdam:Frederik Muller, 1858. 1vol. 24cm.
     ヨーロッパ人最初の日本北辺探検者フリースに同行した航海長クー
    ンの航海記を後年ロイペ大佐が刊行したもの。註釈と巻末の北方蝦夷
    の地図はシーボルトによる。十勝、色丹島、得撫島でアイヌと接して
    その風俗を観察している。

10. 0liphant, Laurenee(1829−1888)
   Narrative of the Earl of Elgin's mission to China and Japan in the
   years 1857, '58, '59.
   Edinburgh : William Blackwood and Son, 1859. 2vols. 23cm.
     オリファントは駐日イギリス公使館の一等書記官で、天津条約の締
    結に成功したイギリスの外交官エルギンに同行して1861年に来日する
    が、同年7月4日に水戸浪士による東禅寺の襲撃事件で負傷したため
    僅か10日で帰国することになった。本書は1857〜1859年にわたる中国
    と日本に関する使節団の記録。
     翻訳書「エルギン卿遣日使節録」雄松堂書店

11. Osborn, Sherard (1822−1875)
   A cruise in Japanese waters.
   Edinburgh:William Blackwood and Son, 1859. 1vol. 20cm.
     1857年〜1859年にかけて、中国および日本に渡航したイギリスの提
    督オズボーンの日本滞在中の見聞記。

12. Steinmetz, Andrew (1816−1877)
   Japan and her people.
   London;Routtedge, Warnes and Roulledge, 1859. 1vol. 18cm.
    日本に関する文献や図版の他、ケンペル、ヒルドレス等の著作から
   の引用も多数見受けられる。

13. Tronson,J.M.
   Personal narrative of a voyage to Japan,kamtschatka,Siberia,
   Tartary,and various parts of coast of China:in H.M.S.Barracouta.
   London: Smith,Elder and Co., 1859. 1vol. 23cm.
     イギリス海軍の蒸気船バラク一夕に便乗していたトロンソンの極東
    紀行で、日本では長崎から函館まで回航した。

14. Heine,Wilhelm(1827-1885)
   Japan und seine Bewohner:geschichtliche Ruckblicke und
   ethnographische Schilderungen von Land und Leuten.
   Leipzig: O. Purfurst, [1860] 1vol. 23cm.
     資料5.の付録として書かれたものに追加訂正されたもの。

15. Moges, Alfred, Marquis de
   Souvenirs d'une ambassade en Chine et au Japon,en 1857 et 1858.
   Paris: L. Hachette, 1860. 1vol. 18cm.
     1857〜1858年、フランスのグロ全権行使に随行していたド・モージュ
    によって帰国後著された覚書。イギリスの対清アヘン政策についての
    告発も含まれている。

16. Moges, Alfred, Marquis de
   Recollections of baron Gros's embassy to China and Japan in
   1857-58.
   London; Glasgow: Richard Griffin, 1860. 1vol. 19cm.
     資料15.の英語版。

17. Oliphant, Laurence(1829-1888)
   La Chine et le Japon: mission du Comte d’Elgin pendant les annees
   1857, 1858 et 1859
   Paris : M. Levy freres , 1860. 2vols. 22cm.

18. Wingstedt, Carl
   Japan:och dess lnnebyggare.l svensk ofversattning redigeradt
   af Carl Wingstedt.
   Stockholm:P.A.Huldbergs Bokhandel,[1860]1vol. 25cm.

19. Chassiron,Charles de(1818-1871)
   Notes sur le Japon,la Chine et l’lnde.
   Paris:E.Dentu:Ch.Reinwald, 1861. 1vol. 25cm.
     フランスのシャシロンが1858〜1860年に日本、中国、インドを回航
    した際の記述で、グロ全権行使一行の来航、日仏修好通商条約調印に
    関しての記述に詳しく、水野忠徳との交渉を伝える公式文書や北斎の
    絵本をもとにした図版も含まれている。

20. Dalton,William (1821−1875)
   Will Adams,the first Englishman in Japan: a romantic biography.
   London;New York:Cassell Petter and Galpin,[1861]1vol. 18cm.
     1600年に豊後の佐志生に漂着し、徳川家康に外交顧問として仕えた
    イギリス航海士ウィリアム・アダムス(=三浦按針)の伝記。内容に
    は、秀吉の逸話、細川ガラシャの悲劇、イユズス会の活動、ペッソア
    長崎入港に際する報復事件の事なども含まれている。

21. Hodgson, C. Pemberton(1821-1865)
   A residence at Nagasaki and Hakodate in 1859-1860:with an account
   of Japan generally.
   London:Richard Bentley, 1861. 1vol. 20cm.
      イギリスのホジソンは、1859年6月に長崎の領事に任命され来日し、
     同年9月からは函館の領事となる。在任中は植物採集に熱心で、標本
     を本国のキュー植物園のフッカー卿へ送っていた。本書にはそれらの
     標本をもとにした日本植物目録も収録されている。また、5章にはホ
     ジソン夫人が母へ宛てた書簡を載せてある。
      翻訳書「長崎函館滞在記」雄松堂出版

22. Osborn,Sherard (1822-1875)
   Japanese fragments:with facsimiles of illustrations by artists
   of Yedo.
   London:Bradbury and Evans, 1861. 1vol. 19cm.
     1857〜1859年に中国、日本へ渡航したイギリスの提督オスボーンの
    日本滞在中の見聞をまとめた回想録。本書は最も早い時期に日本の木
    版をイギリスに紹介した一書と知られている。江戸滞在中に収集した
    27点の図版が収められており、うち6点は手彩色されている。

23. Tilley,Henry Arthur
   Japan,the Amoor,and the Pacific:with notices of other places
   comprised in a voyage of circumnavigation in the lmperial Russian
   corvette ”Rynda”in 1858-1860.
   London:Smith,Elder and Co., 1861. 1vol. 22cm.
     ティリーがロシアのコルペット艦リンダ号に乗船し、日本、東南ア
    ジア、オセアニア、アメリカを航海した2年間の世界周航記。

24. Fonblanque,Edward Barrington de(1821-1895)
   Niphon and Pe-che-li,Or,Two years in Japan and Northern China.
   London:Saunders, Otley, 1862. 1vol. 23cm.

25. Alcock,Sir Rutherford(1809-1897)
   The Capital of the Tycoon:a narrative of a three years’residence
   in Japan.
   London:Longman, 1863.2vols. 22cm.
     大君とは徳川将軍のことである。イギリスの初代駐日総領事である
    オールコックが1862〜1864年の3年間、日本に滞在したときの記録で、
    開国当時の日本の政治、外交等を知ることができる。
     翻訳書「大君の都:幕末日本滞在記」岩波書店

26. Fortune,Robert (1813-1880)
    Yedo and Peking:a narrative of a journey to the capitals of Japan
    and China:with notices of the natural productions,agriculture,
    horticulture,and trade of those countries,and other things met
    with by the way.
    London:John Murray, 1863. 1vol. 23cm.
     日本産植物学の研究に従事したフォーチュンは1860年,61年の2回
    来日した。長崎、神奈川、横浜、江戸そして琉球諸島にまで上陸し、
    園芸植物や珍しい植物を採集して本国イギリスヘ送った。この日本滞
    在記には主に日本の美しい四季や自然、風物や習慣、絹や茶の価値な
    どについて触れられているが、桜田門外の変、東禅寺の襲撃事件、生
    麦事件などに関する記述も見ちれ、幕末の世相を知るための貴重な文
    献となっている。
     翻訳書「幕末日本探訪記:江戸と北京」講談社

27. Casembroot, F. de(1817-1895)
    De Medusa in de wateren van Japan in 1863 en 1864.
    's−Gravenhage: Gebroeders van Cleef, 1865. 1vol. 23cm.
     1864年8月の下関戦争に関わったオランダ船メデューサ号の艦長カ
    センブルートの手による航海記。長州藩はたった3日でこの戦いに破
    れ、これが尊皇攘夷、明治維新への契機となる。この一連の出来事を
    オランダ側の視点から記述している。

28. Lindau,Rudolphe(1830-1910)
    Japan:Eene reisbeschrijving.
    Leyden:Breuk & Smits,1865.1vol.23cm.

29. Humbert, Aime (1819-1900)
    Le Japon.
    Paris:L.Hachette,1866-69.1vol.32cm.
    Le tour du monde誌に掲載され、資料34.のもとになったもの。

30. Mayers William Frederiek(1831-1878)
    The treaty ports of China and Japan.
    London:Trubner, 1867, 1vol. 22cm.

31.Pompe van Meerdervoort, J.L.C.(1829-1908)
    Vijf jaren in Japan.(1851-1863):Bijdragen tot de kennis van het
    Japansche keizerrijk en zijne bevolking.
    Leiden:Firma van den Heuvell & van Santen,1867-68.2vols.25cm.
     オランダの海軍軍医ポンペ・ファン・メールデルフォルトは、1857
    年〜1862年まで長崎に滞在。本書は帰国後回想して書いたものである。
    日本の歴史、政治、文化、ポンペが長崎で行った医学教育などが書か
    れている。
     翻訳書「日本滞在見聞記:日本における五年間」雄松堂書店

32.Pages, Leon (1814-1886)
    Histoire de la religion chretienne au Japon depuis 1598 jusqu'a
    1651:comprenantles faits relatifs aux deux cent cinq martyrs
    beatifies le 7 Jui11et 1867.
    Paris:C.Douniol, 1869-70. 2vols. 22cm.
     パージェスはフランスの日本文学者で、本書は禁教政策の厳しい弾
    圧の中、秘かに続けられた日本での布教活動の様子が収録されている。
    他に「ザビエル書簡集」「日本文典」のフランス語訳も出している。
     翻訳書「日本切支丹宗門史」岩波書店

33.Silver,Jaeob Mortimer Wier
    Sketches of Japanese manners and customs.
    London:Day and Son, 1867. 1vol. 30cm.
     イギリス海兵隊の艦隊に随行して来日した著者シルバーが、1864年
    〜1865年にかけて収集した端午の節句、祭礼、冠婚葬祭、罪人の処刑、
    芝居見物、入浴などの珍しい日本の風俗・習慣を措いた美しい彩色図
    27枚を収録している。

34.Humbert,Aime (1819-1900)
    Le Japon illustre:Ouvrage contenant vues, scenes, types, monuments
    et paysages drssinees.
    Paris:L.Hachette,1870. 2vols. 35cm.
     日本、スイス修好条約が1864年2月に締結されるまでの10ヵ月間、
    スイスの遣日使節団長アンベールは、当時の日本の風俗や習慣、歴史、
    地理、宗教などをつぶさに観察、記録した。
     翻訳書「アンベール幕末日本図絵」雄松堂書店

35.Beauvoir,Ludovic (1846-1929)
    Pekin, Yeddo, San Francisco:voyage autour du monde.
    Paris:H.Plan, 1872. 1vol. 19cm.

36.Mesnier,Pedro Gastao (1848-1884)
    O Japao, estudos e impressoes de viagem.
    Macau:Typographia Mercantil, 1874. 1vol. 21cm.
    メスニエの日本旅行記。マカオで刊行された珍しい本。

37.Bax,B.W.
    The Eastern seas:being a narrative of the voyage of H.M.S.
    in China,Japan and Formosa:with a description of
    the coast of Russian Tartary and eastern Siberia,from the
    Corea to the River Amur.
    London:John Murray,1875.1vol.21cm.
     ドワーフ号の船長であったバックスの航海誌。日本、中国、台湾や
    当時まだよく知られていなかったロシアのシベリア東岸への3年8ヵ
    月にわたる記録を挿絵入りで紹介している。

38.Hoffmann,Johann Joseph(1805−1878)
    A Japanese grammar.
    Leiden:E.J.Brill,1876.1vol.28cm.
     日本学者、言語学者のホフマンはアムステルダムでシーボルトに出
    会い、日本に興味を持つ。日本使節のオランダ訪問時には通訳官を勤
    めた。また彼は日本書のオランダ語訳刊行に尽くし、ヨーロッパにお
    ける日本研究の基礎を築いた。
     翻訳書「日本語文典」明治書院

39.Griffis,William Elliot (1843−1928)
    The Mikado's Empire.
    New York:Harper,1876.1vol.23cm.
     グリフィスは1870年に福井藩の招きにより来日したアメリカ改革派
    協会の宣教師で、日本に関する著作を多く発表している。
     翻訳書「ミカド:日本の内なる力」岩波書店ほか

40.Eden,Charles Henry (1839−1900)
    Japan:historical and descriptive:revised and enlarged from”Les
    voyages Celebres”.
    London:Marcus Ward,1877.1vol.18cm.
     イーデンはイギリスの旅行作家で、カナダ、オーストラリア、中国、
    インド等に関しても多くの著書がある。開国後の日本と諸外国の関係
    や、日本人の生活様式、風習を、言い伝えの物語を交えながら細かに
    描写している。

41.Bousquet,Georges (1846−1937)
    Le Japon de nos jours et les echelles de l'extreme Orient.
    Paris:Librairie Hachette,1877.2vols.22cm.
     ブスケは日本の司法省に招かれたフランス人法律家。滞在中の1872
    年〜1876年の間での日本体験記や、帰国途中に立ち寄った東洋諸国の
    紀行文が書かれている。
    翻訳書「日本見聞記」みすず書房

42.Metehnikoff,Leon(1838−1888)
   L'empire Japonais.
   Geneve:Atsume Gusa,1878.1vol.27cm.
     メチニコフは1874年より2年間、東京外国語学校ロシア語科教師と
    して来日。本書は鎖国政策の背景や幕府の対外政策の変遷等が書かれ
    ている。

43.Dubard,Maurice
   Le Japon pittoresque.
   Paris:E.Plon.1879.1vol.17cm.
    デュバルはフランス軍海軍主計大尉。仏領インドシナ、サイゴン、
    上海を経て長崎に到着後、京都、大津をめぐり御所、琵琶湖を見物、
    さらに横浜、江戸を訪れて当時の様子を記録している。富士山、長崎
    人力車、アイヌ人などに関する8枚の銅板による図が収められている。
    明治初頭の日本を紹介した。

44.Guimet,Emile (1836−1918)
    Promenades Japonaises.
    Paris:G.Charpentier,1878.1vol.29cm.
                             
45.Guimet,Emile(1836−1918)
    Promenades Japonaises Tokio−Nikko.
    Paris:G.Charpentier,1880.1vol.30cm.
     1876年に来日したギメが、滞在した3ヵ月の間に江戸(東京)、横
    浜、日光、京都を廻りその間の見聞を綴ったもので、「赤穂四十七士」
    や「地蔵」など当時の息吹きを感じさせる。共に旅行した画家レガメ
    の挿絵が盛り立てている。
     翻訳書「ギメ東京日光散策」雄松堂出版

46.St.John,Henry Craven(1837−1909)
    Notes and sketches from the wild coasts of Nipon:with chapters
    on cruising after pirates in chinese waters,
    Edinburgh:D.Douglas,1880.1vol.22cm.
     セント・ジョンはイギリスの海軍士官で、本書は中国遠征帰路に寄
    った日本海沿岸の記録。巻末にはシーボルト蒐集の日本の鳥類リスト
    が付いている。

47.Reed,Edward J.(1830−1906)
    Japan:its history,traditions,and religions:with the narrative
    of a visit in 1879.
    London:John Murray,1880.2vols.22cm.
     イギリスの造船技術師であったリードは、海軍造船長官を経て、下
    院議員、国家財政委員を歴任。1879年に政府の依頼を受けて来日した。
    本書は4ヵ月間滞在した中で触れた日本の歴史、風習、宗教について
    書かれたものである。

48.Bird,Isabella L. (1831-1904)
   Unbeaten tracks in Japan:an account of travels in the interior,
   including visits to the aborigines of Yezo and the shrines of
   Nikko and Ise.
   London:John Murray.1880.2vols.20cm.
     バードが1878年5月〜12月まで日光、東北、北海道を旅行し帰国後
    にその印象をまとめたもの。旅行作家としての彼女の名を世に広めた
    作品である。1894年に再来日し、1896年まで横浜に居住した。山形県
    金山町に記念碑がある。
     翻訳書「日本奥地紀行」平凡社ほか

49.Greey,Edward (1835−1888)
   The wonderful city of Tokio:or,Further adventures of the Jewett
   family and their friend Oto Nambo.
   Boston:Lee and Shepard,1883.1vol.23cm.

50.Depplng,Guillaume
   Le Japon.
   Paris:Librairie Furne,1884.1vol. 18cm.
     パリ地理学会会員であるデピングが、シーボルト、ツンベルグ等の
    優れた日本論を参考にしてまとめた日本小史。徳川時代から明治維新
    までの事が書かれている。

51.Greey,Edward (1835−1888)
   The bear-worshippers of Yezo and the Island of Karafuto(Saghalin)
   or the adventures of the Jewett family and their friend Oto Nambo.
   Boston:Lee and Shepard,1884.1vol. 23cm.
    日本の昔話をアメリカに紹介したことでも知られるグリーの著。本
    文には180点の挿絵が措かれ、アイヌ人や樺太の種族の歴史、慣習、
    文化に関する貴重な著作となっている。

52.Dalmas,Raymond
   Les Japonais,leur pays et leurs moeurs:voyage autour du monde.
   Paris:E.Plon,1885.1vol.18cm.
     ダールマは、フランス動物学会、地理学会の書記官を務めた旅行家
    で、自分の所有する船で世界周航しながら陸上、海洋生物の研究調査
    を行なった。本書は日本を訪問した時の印象を著したもので、科学者
    の目で日本を観察している。

 

 

 

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