第34回 松前重義博士の本棚−グルントヴィ・内村鑑三・新渡戸稲造・松前重義博士の主な著著展−

展示にあたって

 今年は、本学創立者松前重義博士(1901〜1991)の生誕100年目にあたり、また没後10年にあたります。学園全体で各種記念事業が行われている中、図書館においても松前重義博士に大きな影響を与えた主な人物の著書の展示を企画しました。 松前重義博士は、逓信省(旧郵政省・現総務省)時代に「人生いかに生きるべきか」について思い悩み、内村鑑三(1861〜1930)の聖書研究会を訪ね、その思想に深く感銘を受けるようになりました。 内村は無教会主義を唱えたキリスト教思想家で、『デンマルク国の話』『後世への最大遺物』などの著書は当時の青年たちに大きな影響を与えました。松前重義博士は、特にデンマークの教育による国づくりの歴史に啓発され、生涯を教育に捧げようと決意しました。 グルントヴィ(Nikolai Frederik Severin Grundtvig 1783〜1872)は、デンマーク復興の父といわれるキリスト教思想家、詩人、教育者です。敗戦による社会混乱で荒廃した19世紀のデンマークで、形骸化した国教会や学校のあり方を批判し、母国語による生きた教育を実践する国民高等学校運動を提唱し、教育による国づくりをめざしました。その後の松前重義博士の教育活動の実践に大きく影響を与えました。 新渡戸稲造(1862〜1933)もまた松前重義博士の思想に影響を与えた人物であり、思想家、農業経済学者、教育家です。札幌農学校卒業後、アメリカ・ドイツ留学ののち、京大教授、一高校長などを歴任し、キリスト教信者として国際親善に尽くし、国際連盟事務局次長もつとめました。 今回の展示をとおして、東海大学創立の背景と足跡、建学の精神の源流に触れていただければ幸いです。

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<展示目録>

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