第35回 書物の文化史〜書物探求〜文字・印刷・装丁の歴史と多様性

展示にあたって 

あなたの生活で本は身近な存在ですか?長い歴史の中で言語や文字は進化し、やがて書物という形へ発展しました。そして書物は今日でも私達に情報や知識、コミュニケーションといった様々な事を伝える媒体となっています。

 紀元前4000年頃メソポタミアでの象形文字に始まった情報伝達の歴史は水草の一種で作ったパピルス、粘土、布など紙以外のものへの文字の記録となりました。西暦105年頃中国の蔡倫(ツアイルン)がを発明したといわれており、紙の製法はシルクロードなどを経て世界中に普及していきました。7〜8世紀頃中国で木版印刷が始まり、15世紀中頃にグーテンベルグが発明した活版印刷によって紙+印刷=書物という形で飛躍的に普及しました。書物の普及には宗教の存在も不可欠なものでした。今回付属図書館所蔵の中から宗教に関係する古代文明での文字遺産や百万塔陀羅尼、摺仏といった貴重な資料もご紹介いたします。又技術の発展に伴い書物自体の内容だけでなく美術的価値のある本も生み出されており、そのような資料もあわせて展示しました。

 多様化する情報、通信手段の昨今ですが、この展示を通して文字や書物の歴史を感じ、改めて書物を身近なものとして見直すきっかけとなれば幸いです。

 

<展示目録>

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