第38回 劇作家 北條秀司展

展示にあたって

  昭和12年2月に『表彰式前後』で鮮烈なデビューを果たした劇作家北條秀司は、以後半世紀にわたり旺盛な創作活動を続けました。平成8年5月19日、93 年の生涯を終えたとき、鎌倉の自邸は関係資料で埋め尽くされていましたが、それらは平成12年8月より、縁あって本学の文学部歴史学科日本史専攻出身の馬場弘臣氏、千田聡氏、目七哲史氏、加瀬大氏等によって、整理が行われることになりました。その後関係諸氏は、資料の死蔵を危惧し、東海大学に寄託して資料目録の作成と公開することをご遺族の美智留氏に提案 を致しましたところ、幸いにも同氏の快諾を頂戴致しました。かくして、故北條秀司氏旧蔵資料は、本学の9月30日に東海大学付属図書館へ寄託されることになった次第です。
 さて、北條秀司といっても、現代ではあまり馴染みがない名かもしれません。しかし、演劇界が今よりも華やかな頃に、第一線で活躍していた劇作家・演出家であり、昭和を代表する一人であるといえるでしょう。今日も作品は舞台にのり、昨年は博多座で『狐狸狐狸ばなし』、今年は歌舞伎座で『浮舟』が上演されました。すでに来年の上演も決定しています。生涯で上演された創作戯曲は226本、再演を含めると700本を越え、また放送劇の脚本も数多く発表しています。代表作は『王将』。映画や歌謡曲にもなったのでご存知の方も多いはずです。
 この度の寄託を記念に「劇作家北條秀司展」を企画し、11月1日より公開することと致しました。日本の演劇界に多大な功績を残した不世出の劇作家北條秀司を知っていただく良き機会になれば幸甚と存じます。
 展示にあたって貴重な資料を提供いただいた北條美智留氏に厚く御礼申し上げます。

 

 


 

              明治35(1902)年11月7日大阪生まれ。本名・飯野秀二。
      関西大学文学部卒業。岡本綺堂、長谷川伸に師事。昭和12年『表彰式前夜』
      で劇作家としてデビュー。新国劇、新派、歌舞伎、舞踊劇など各々の分野に旺
      盛な筆力で作品を書き続けた。平成8(1996)年5月19日死去。 
 

         
展示資料
 
〜北條秀司の著作物〜
1. 文楽:戯曲集 羊文社 1948
2. ラジオ・ドラマ選集 宝文館 1952
3. 源氏物語:放送劇 宝文館 1957
4.-15. 北條秀司戯曲選集 1〜12. 青蛙房 1963-1976
16. 古都好日 淡交社 1964
17. 京の日 雪華社 1966
18. 炉ばたの話 雪華社 1967
19. 北京暖冬 青蛙房 1968
20. 祭りのふるさと 日本交通公社 1968
21. 奇祭巡礼 淡交社 1969
22. 古都祭暦 淡交社 1969
23. 奇祭風土記 淡交社 1971
24. 祭り紀行 昭文社出版部 1972
25. 北條秀司劇作史 日本放送出版
協会
1974
26. 演劇雑記帳 読売新聞社 1975
27. 祭り歳時記 東京美術 1975
28. 津軽路の魅力 淡交社 1976
29. 新派群像 竢o版社 1976
  
30. 演劇夜話:随筆集 日月書店 1978
31. 北條秀司自選戯曲集:喜壽祝賀 青蛙房 1979
32. エトランゼ紀行 北斗社 1981
33. 京・四季の旅情 淡交社 1981
34. 四季日本の祭り:豪華写真集 毎日新聞社 1981
35. わが歳月:終戦まで 日本放送出版
協会
1981
36. おまつりきちがい 北斗社 1982
37. 祭りの笛 北斗社 1982
38. 夜の秋 北斗社 1982
39. 北條秀司自選戯曲集:傘寿祝賀 北斗社 1983
40‐42 演劇太平記 1〜3巻 毎日新聞社 1985-1987
43. 鬼のあるいた道 毎日新聞社 1987
44. 老鬼寂寞 演劇出版社 1990
45. 雪降れば 北斗社      1991
46. 古時計の歌 北斗社 1992
47. 信濃の一茶;火の女 関西大学出版部 1998
〜北條秀司の書跡〜
48..〜54..
〜北條秀司をめぐる人々〜
55. 【名優画帖】
56.〜58. 岡本綺堂
59.〜62. 井上正夫
63. 岸田国士
64.〜65. 火野葦平
66.〜67. 吉田勇
68.〜69. 久保田万太郎
70.〜71. 長谷川伸
72.〜74. 花柳章太郎
75. 西條八十
76. 朝比奈宗源
77. 井上三綱
78. 土屋文明
79. 川端康成
80.〜81. 緒形拳
〜北條秀司と舞台〜
82. 小文章 戦争以前 B [スクラップ]
83. 満州行 第三回軍行 [旅日記]
84. 源平楼 舞台劇(未上演) [生原稿]
85. ラヂオコメディ 夜の甲板にて [台本]
86. 誰が死ぬものか [スクラップ]
87. 野分 第一・ニ部 [台本]
88. 若き日の物語 <わが青春時代> [書籍コピー]
89. おはよう随筆 [台本]
90. お岩と伊右衛門 四幕十場 [台本]
91. 霧の音 四幕 [台本]
92. 鬼の会・東京テレビ劇団提携 JOKR-TV 愛の劇場 芸者屋と
赤ん坊
[台本」
93. 新春歌舞伎模様 江戸の春 [台本]
94. 第十四回芸術祭参加テレビドラマ
氷河
[台本]
95. 浅間大名 十五場 [台本]
96. 王将一代 七幕 坂田三吉の生涯 [台本]
97. 第三十一回浪花踊 舞踊劇
うたかた
[台本]
98. 好色西遊記八景 [台本]
99. 加茂川染 上 [台本・生原稿]
100. 東京宝塚劇場 東宝歌舞伎十月
公演 飛ぶ雪 十六場
[台本]
101. 第二十一回コマ歌舞伎 大阪文化
祭参加作品 白鷺屏風 四幕十五場
[台本]
102. 修羅 [台本・生原稿
 製本]
103. 日本テレビ中継台本 寝白粉 三幕  [台本]
104. 春の東をどり 浅間追分 [台本]
105. 王将−坂田三吉伝− 三幕四場 [台本]
106. 長編狂言シノツプス [生原稿]
107. 昭和四十六年一月東宝歌舞伎特別
公演 梅ごよみ 二十三場
[台本]
108. 恋の八汐路 三幕 −お夏清十郎
の物語−
[台本]
109. ドクトル机龍之助 六場 [台本]
110. 北條政子 七幕十二場 [台本]
111. 奥の細道 五幕九場 [台本]
112. 新橋演舞場 新派上演台本
女将 三幕
[台本]
113. だんじり囃子 一幕 [台本]
114. 露のいのち 三場 [コピー台本]
115. 雪手前 三幕五場 新橋演舞場上演台本
116. おばこ ニ幕三場(おばこ芸者、鳥
海山の見える村)
新派新春公演台本
117. 猛牛 改訂稿 [台本・生原稿]
118. 雪小袖 五幕六場 新橋演舞場上演台本
119. 花のゆくえ −世阿弥−四幕五場 [台本]
120. 日本テレビ放送台本 春夏秋冬
第九九〇回「北條秀司の演劇夜話」
[台本]
121. 関西テレビ 花王名人劇場 王将 [台本]
122. 「おちょぼ」台本(生原稿ほか)/
おちょぼ
[舞踊劇台本・生原稿]
123. 歌舞伎座上演台本 花魁草
ニ幕四場
[台本]
124. 野外舞踊劇 浄土曼陀羅 [台本]
125. SNS劇場プロデュース第一回北條秀司名作公演 霧の音 四幕
小劇場上演用
[台本]
126. 国立劇場新派公演上演台本(小劇場)明治の雪 六幕七場 [台本]
127. 京舞 四幕十四場 [台本]
128. 井伊大老 ニ幕 [台本]
129. 演劇太平記 第六巻 [生原稿]
130. 北條秀司自叙年譜(昭和62年12月まで) [年譜]
131. 一茶ノート [スクラップ]
132. 井伊大老 ニ幕 [台本]
133. 平成歌舞伎模様第ニ部 四
−北條秀司 意欲そそる役者とともに−
[新聞記事]
<産経新聞朝刊>
134. [北條秀司死去関係新聞記事コピー] <朝日新聞・読売新聞>

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