特別展 1997年1月 桃園文庫のなかの徒然草

 

ごあいさつ

学校法人東海大学理事
東海学学長 松前 紀男

東海大学所蔵特別図書展は一昨年に「桃園文庫のなかの平安朝文学」を中心とした展示を、昨年は「科学・技術の古典」をテーマとした展示を行い、各方面より大変ご好評をいただきました。今回第3回目といたしまして、「桃園文庫のなかの徒然草」と題した特別図書展を開催いたします。
 国文学者の池田亀鑑博士が生涯にわたり収集された桃国文庫は、『源氏物語』『伊勢物語』『土佐日記』を中心とした平安朝文学が中枢をしめていますが、博士晩年の収集は『徒然草』に集中しており、『徒然草』が新たな文献批判的研究の目標であったことが想像できます。その資料的価値は平安朝文学の内容に勝るとも劣らないものであり、写本、刊本、注釈書のいずれもが『徒然草』研究にとって不可欠である貴重な資料と言えます。研究は未着手でしたが、博士の晩年にかけた『徒然草』研究への学問的情熱をこれらの収集よりうかがい知ることができます。
 今回はそのなかでもとくに価値あるものを厳選し展示しております。
 また、このたび東海大学出版会より刊行しております『桃園文庫影印叢書(全13巻)』がようやく完結し、「徒然草T」(第8巻)、「徒然草U」(第13巻)を含む全巻も併せで展示しております。
 中世文学を代表する『徒然草』は、高等学枚の国語・古文の教科書にも多く扱われている題材であり、一般にも馴染み深いものです。一人でも多くの皆様にご覧いただき、『徒然草』研究の歴史的な歩みと文学的な深い味わいにふれていただければ幸いです。
 
 

 

1 徒然草 写本 2巻2冊

2 つれつれ草 写本 2巻2冊

3 つれつれ草 写本 2巻2冊

4 徒然草 写本 2巻2冊

5 つれつれ草 写本 2巻2冊

6 つれつれ草 写本 2巻2冊

7 つれつれ草 写本 2巻2冊

8 つれつれ草 写本 2巻1冊

9 つれつれ草 写本 2巻2冊
  刊記「杉田良庵玄與開板」

10 つれつれ草 刊本 2巻2冊
   刊記「正保二年(1645)開板」

11 徒然草 刊本 2巻2冊
   刊記「万治弐年(1659)己亥七月吉辰 高橋清兵衛 板行」

12 大字絵入 つれつれ草 刊本 2巻2冊 絵入
   刊記「寛文拾(1670)庚戌歳三月吉祥日 山本九左衛門」

13 改正頭書 つれつれ草絵抄 刊本 2巻2冊 絵入
   刊記「元禄四年(1691)辛木初春日 書林 京都三条通升屋町 林和泉椽板」

14 つれつれ草 刊本 2巻2冊 絵入
   刊記「元文二年(1737)丁巳弥生吉日京寺町通松原下ル町 書林 菊屋書兵衛版」

15 新版絵入 つれつれ草 刊本 2巻2冊 絵入
   刊記「元文5年(1740)申正月吉日 書林鼎直堂版」

16 つれつれ草 刊本 2巻2冊 絵入
   巻末「右つれつれ草板行元本校考全畢尤可為証本者也 延享五(1748)歳辰是夏吉日求之」

17 大字新板 つれつれ草 刊本 2巻2冊 絵入
   刊記「寛延四年(1751)未六月下旬 京都書林 加賀屋清左衛門」他

18 徒然草 刊本 2巻2冊
   巻末「文化十二年(1815)二月二日 書写終功 源弘賢」
       
19 徒然草[寿命院(じゅみょういん)]抄 写本 2巻2冊
   寿命院立安(りつあん)[秦宗巴(はたそうは)]の著

20 野槌(のづち)刊本 14巻13冊
   林羅山(はやしらざん)の著

21 徒然草抄[鉄槌(てっつい)] 刊本 4巻4冊 
   青木宗胡(あおきそうこ)の著

22 金槌(きんつい) 刊本 12巻12冊
   西遣智(にしどうち)の著
   刊記「于時万治元(1658)戊戌歳初秋上旬」

23 徒然草抄[盤斉抄(ばんさいしょう)] 刊本 13巻6冊
   加藤盤斎(かとうばんさい)の著
   刊記「寛文元年(1661)辛丑霜月吉日 飯田忠兵衛開板」

24 徒然草旬解(くげ) 刊本 7巻3冊
   高階楊順(たかしなようじゅん)の著
   刊記「寛文五(1665)乙巳年孟秋吉祥日 風月庄左衛門開板」

25 徒然草文段抄(もんだんしょう) 刊本 7巻7冊
   北村季吟(きたむらきぎん)の著
   刊記「寛文七年(1667)十二月吉日 板行」

26 徒然草諺解(げんかい) 刊本 5巻5冊
   南部宗寿(なんぶそうじゅ)の著
   刊記「延宝五(1677)丁巳年九月吉辰 中村七兵衛板行」  

27 徒然草大全(たいぜん) 刊本12巻12冊
   高田宗賢(たかだそうけん)の編
   刊記「延宝五年丁巳九月吉日」

28 徒然草参考(さんこう) 刊本 8巻8冊
   恵空(えくう)の著
   刊記「延宝六年戊午初冬吉辰 出水通日暮行当 板木屋九兵衛板行」

29 徒然草直解(じきげ) 刊本10巻5冊
   岡西惟中(おかにしいちゅう)の著
   刊記「貞享三(1686)丙寅暦初秋吉旦 大阪心斎橋筋 書林平兵衛刊行」

30 徒然草諸抄大成(しょしょうたいせい) 刊本 20巻10冊
   浅香山井(あさかさんせい)の著
   刊記「貞享五(1688)戊辰五月吉日板行 京書肆 武村新兵衛」他

31 徒然草集説(しゅうせつ) 刊本15巻7冊
   閑寿(かんじゅ)の著
   刊記「元禄十四 (1701)辛巳年十一月吉日 皇都書林 吉田四郎右衛門」他
   
32 つれつれの讃(さん) 刊本 8巻5冊
   各務支考(かがみしこう)の著
   刊記「書林 京都寺町押小路上ル町 柏屋勘右衛門開板」他

33 徒然要草(かなめぐさ) 刊本 7巻7冊
   厭求(えんきゅう)の著
   刊記「天明三年(1783)癸卯春三月吉旦 弘所書林 江戸日本橋南一丁目須原茂兵衛」他


 

 

 

 

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