授業内容・計画(概要)の情報


授業科目名 防振工学特論
授業科目の区分 大学院科目    大学院科目
担当教員名及び
連絡先

尾崎 晃一 教授

授業の目標
 小型軽量化された機械装置は、高速で運転することで振動や騒音を発生し、大型
機械装置では回転体の静的および動的不釣り合い、往復動体による慣性力および衝
撃における負荷変動などによって自由振動や強制振動あるいは自励振動などを誘起
する。発生した振動のなかで卓越した振動数域では共振現象を示し、機械装置の性
能低下や他の装置部分に外乱振動を伝達する原因になる。機械や機械装置の共振を
さけるための対策としては固有振動数あるいは固有モードの決定が重要である。最
近数多く開発された高ダンピング材料が振動防止要素として考えられ、粘弾性体を
用いた動吸振器により共振の低減化が実用的な制振装置として利用されている。
  本講義では、振動工学の基礎として、減衰を有する1自由度と2自由度振動系
の各種等価モデルやダンピングについての振動解析を十分に理解し、振動現象によ
る機械装置や構造物に発生するトラブルに直面した際に取組むための振動解析手法
や振動の防止・制振対策或いは振動低減に関する防振工学の基本について述べる。
さらに、3自由度以上の多自由度系の強制振動応答の解析式を従来の固有値問題等
を用いず簡単な解析手法により導出(不減衰35自由度系の共振曲線まで作成済み)
したので紹介する。


成績評価の方法
  
履修のポイント
留意事項

 学部時代に学んだ「機械力学」や「振動工学」などの基礎的知識などについては予め
復習し、特に1自由度系、2自由度系での強制振動に関してはよく理解していることが
必要である。関連する「振動工学特論」と「機械振動工学特論」と重複する箇所がある
が、振動に関するキーワードのなかで「防振」、「振動絶縁」、「除振」および「制
振」などについての内容を、ばねと減衰器や粘弾性体を組み合わせた各種の等価モデル
の振動システムを対象に、複素ばね定数や複素弾性係数を用いた振動解析手法を学ぶ。
さらに、3自由度以上の多自由度系の強制振動応答については、従来の固有値問題や伝
達マトリックス法等を用いず、各運動方程式に直接代入する新しい解析手法で共振点や
反共振点が簡単に導出できることなどを本講義で説明する。したがって、多自由度系の
不減衰時の固有値問題による固有値や固有モードについて学習しておくと良い。

学部・学科必修/選択の別
工学研究科                機械工学専攻               修士課程 選択

2014/09/16 11:32:17 作成