授業内容・計画(概要)の情報


授業科目名 文学とセクシュアリテイ
授業科目の区分 主専攻科目    学科開講科目
授業の目標
 文学における性差の問題は奥深く、また幅広い。特に近年は、いわゆるフェミニズ
ム的な男‐女の政治的な対立構造では捉えきれない思潮の変化があり、むしろ現実に
理論が追いついていない傾向すら見受けられます。 
 この講義では、詩・小説さらにサブカルチャーである映画などを題材として、各作
品におけるセクシュアリティのあり方が作品の本質と根深く関わっていることを分析
します。パターン化された性差認識を脱構築することによって、従来的なアプローチ
では把握しきれなかったテーマや表現方法についてより根源的で構造的な理解が可能
になるでしょう。さらに評論などに示される性差認識の歴史的変遷をたどり、現在の
パラダイムがいかなる様相に辿り着いたのか、現実の性意識とも合致するような文学
的性差認識を確立し、そこに至る必然性を共に確認しあいます。 
 恐らくそこには、人間というものを捉える認識における「戦後」なり「20世紀」
なりを相対化するビジョンの雛形も見えてくるでしょう。 
<この科目で育成することを目指す力:「自ら考える力」「文章・情報を読み解く
力」「批評的な思考力」>

先修条件または
他の授業科目との関連

「文芸批評入門」「批評の役割」「現代小説論」と関連する内容が含まれます。 
履修のポイント
留意事項

 フェミニズムについての従来の書物にしばしば表れる硬直した考え方や些末な知識にと
らわれることなく、自らの感覚を信じ、柔軟かつ現実的な思考を心がけること。 
受け身に終わることのない、人間の本質に迫る議論への参加が期待されます。 

学部・学科必修/選択の別
文学部 文芸創作学科 選択

2017/12/04 15:03:08 作成