授業内容・計画(概要)の情報


授業科目名 中世文学特殊講義C−1
授業科目の区分 大学院科目    大学院科目
授業の目標
 中世文学とは通常鎌倉時代及び南北朝時代を経て室町時代に成立し展開した文学
をいう。しかしながら時代区分については諸説があり、上限として院政期、また下
限として安土桃山時代を含めて考える場合も多い。この時代区分については学界の
大きな問題点となっている。前期(鎌倉時代)は前時代からの流れを受けて『新古
今和歌集』以下の勅撰和歌集が成立し新たな展開を見せ、また『平家物語』『太平
記』などの軍記物語、『方丈記』『徒然草』などの草庵文学が新たに生まれてい
る。後期(室町時代)には連歌、謡曲、狂言、御伽草子、法語、五山僧の漢詩文な
どさまざまなジャンルが新たなる展開を見せている。中世は伝統的貴族的文学と庶
民的新興的文学が出会い新しい展開を見せた時代である。また中世文学作品には仏
教の影を宿さないものはないといってよく、仏教と文学との関連は見逃すことので
きない視点である。本授業は担当教員がいくつかの作品の注釈をしていく中で、自
己の創見を加えた講義を行い、中世文学とはどのような文学なのかを追究すること
を目標とする。
  
履修のポイント
留意事項

中世文学を理解するには、まず中世に至るまでの文学史的な流れを理解しておく必要が
ある。特に前時代である中古文学からの流れが重要である。中古の貴族的文学が中世に
入ってどのように変化するかを時代背景などに注目して考えることが重要である。次に
文献を丹念に読むことが重要である。和歌、連歌などの韻文文学では特に一語一語のも
つ意味が大きいので留意すべき点となる。さらに中世に入るとさまざまなジャンルの文
学が展開される。それら中世全体の作品などを広く読む心がけも必要な事項である。
学部・学科必修/選択の別
文学研究科                日本文学専攻               博士課程前期 選択

2017/12/04 15:04:10 作成