授業内容・計画(概要)の情報


授業科目名 東欧諸語
授業科目の区分 主専攻科目    主専攻科目(学科開講科目)
授業の目標
東ヨーロッパには、インド=ヨーロッパ語族西スラヴ語群(ポーランド語、チェコ語、スロヴァキア語、ソルブ語など)と南スラヴ語群(ブルガリア語、セルビア語、クロアチア語、スロヴェニア語、マケドニア語など)が存在する。また、東ヨーロッパ地域の民族的・言語的・文化的多様性を象徴するかのように、スラヴ系とは異なるウラル語族フィン・ウゴル語派のハンガリー語とインド=ヨーロッ語族イタリック語派のルーマニア語が、西スラヴ語と南スラヴ語の空間の合間をぬって併存している。
スラヴ語最古の文語である古代教会スラヴ語は、南スラヴ語群に基づくスラヴ語の最古の文語であり、現代の南スラヴ語群や東スラヴ語群(ロシア語、ベラルーシ語、ウクライナ語、ルテニア語など)に多大なる影響を及ぼしている。ブルガリア語はそうした影響を受けた言語のひとつであり、他の南スラヴ語群のうちセルビア語などと同様、中世以来、キリル文字が用いられている。政治・宗教上の文化では正教圏に属している。
これに対して、西スラヴ語群のポーランド語は、ポーランド王国の発展とともに、16世紀全般にかけて大きく進化した。ラテン文字はすでに12世紀に導入されたが、のちにラテン・アルファベットをもとに32文字を使用する。また、これも南スラヴ語群の多くの地域と異なり、ローマ=カトリック圏に属している。
一方、ハンガリー語は以上のスラヴ語系とは大きく異なり、ウラル語族フィン・ウゴル語派に属している。フィンランド語やエストニア語と系統を同じくする言語で、現在のハンガリーでその多くが使用されている。歴史的背景から周囲のスラヴ諸語の影響を受けていることが認められるが、文法のほか、姓名や日付も周囲のインド=ヨーロッパ語族と大きく異なり、日本語と同じく、姓+名、年月日の順となっている。その点、アルタイ語族のトルコ語、モンゴル語、さらに朝鮮語や日本語とも共通点がある。多くがローマ=カトリック文化圏に属しているが、プロテスタントも多い。
この授業では、東ヨーロッパの言語的多様性をほぼカヴァーすることのできる西スラヴ語群のポーランド語、南スラヴ語群のブルガリア語、ウラル語族のハンガリー語の履修を可能とする。基礎的な初級文法を学ぶことを主目的とする。英独仏とは異なる小民族の言語を学修することにより、ヨーロッパの多様性とマイノリティ言語を保存することの意義を学べるであろう。

先修条件または
他の授業科目との関連
 先修条件はない。ただし、「東ヨーロッパ地域研究A,B」「ヨーロッパ民族問題」の授業では、東欧諸語について言及するので深い関連を有する。東欧諸語の発展や変遷を歴史学的あるいはナショナリズム・スタディーズの観点から学ぶことができるので、履修していることが望ましい。
履修のポイント
留意事項
 この授業を履修するにあたって、東欧諸語と影響関係にあるドイツ語やロシア語の知識があると、学修するのにより効果的である。また、2)で述べたように、「東ヨーロッパ地域研究」、「ヨーロッパ民族問題」の授業は特に関連する事項が多いので、この授業との知識の融合を意識して履修してほしい。
学部・学科必修/選択の別
文学部 文明学科 選択
文学部 歴史学科                 日本史専攻 選択
文学部 歴史学科                 西洋史専攻 選択
文学部 歴史学科                 考古学専攻 選択
文学部 日本文学科 選択
文学部 英語文化コミュニケーション学科 選択
文化社会学部 アジア学科 選択
文化社会学部 ヨーロッパ・アメリカ学科 選択
文化社会学部 北欧学科 選択
文化社会学部 文芸創作学科 選択
文化社会学部 広報メディア学科 選択
文化社会学部 心理・社会学科 選択

2018/09/13 17:24:48 作成