機械工学、機械産業を支える基盤の1つが「機械材料」です。「機械材料」は機械
の構成部材の要求性能を満たした材料のことで、機械に必要とされる機能、機械強
度、使用環境などを考慮して、それぞれの機械に最適な材料を選定しなければなり
ません。新たな機械製品開発をめざす機械技術者が「材料」に関する知識を養い、
「材料」の性質や特徴を考えながら、材料科学的視点でものごとを捉えることが機
械技術者に要求されているのです。
機械材料は、鉄鋼を中心とした金属材料以外にもセラミックスやプラスチックな
どいわゆる「三大材料」といわれるもの全てが機械材料です。これら材料は単独で
用いるだけでなく、異なる特性の材料を組み合わせることで、材料のもつ機能を飛
躍的に向上させることが可能であり、実際に数多くの応用例があります。
本講義では、これら「三大材料」の基本特性(物性)と複合材料について、およ
びこれらの加工技術について述べると共に、「材料」の加工技術やその応用例につ
いても解説します。
本授業により育成する力・スキルは、「自ら考える力」、「時代の変化に対応す
る専門力」、「ものづくりに必要な基礎的能力」です。
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