現代は様々な人工衛星が日常的に打ち上げられ、宇宙実験、地球観測、天体観測
などが行われています。また、宇宙空間への人類の直接的な進出として、国際宇宙
ステーションが建造されてきました。さらに、国際宇宙ステーション計画の先には
月面基地建設や火星有人飛行計画も展望されています。このような宇宙空間利用と
宇宙進出に関する科学技術は、本学科で学ぶ飛行機、ロケット、衛星などの飛翔体
に関する航空宇宙工学そのものです。しかし、ここで地球を離れて宇宙空間を利用
し、生活をすることを考えるとき、まず地球を取り巻く宇宙の環境を知らなくては
なりません。その意味で航空宇宙工学を学ぶと同時に、宇宙というものがどのよう
なものであるかを学ぶことは必要かつ有用です。本授業では地球を取り巻く宇宙の
理解を目標として、現代天文学が解明している基礎的な事柄、太陽系の探査の現
状、太陽の構造、太陽と恒星の進化、太陽と宇宙・銀河系の化学進化、について理
解を深めることを目標とします。この授業で養成する力・スキルは、自ら考える
力、自然科学についての基礎知識、論理的に考え説明する力です。
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