微分積分学は直接的な計算はもちろん、その背後に流れる考え方も含めて、多方面につながりがあり、多くの専門科目と結びついている学問である。その観点に立って、微分積分2は微分積分1の続きの授業であり、主に、微分の応用と積分について学ぶ。微分積分1で学んだ、逆三角関数までの微分計算を用いて、高次導関数を計算する。そして、平均値の定理を経て、テイラーの公式とマクロ−リンの公式を学び、マクローリン展開へと進む。ここで、微分の話しを終えて、積分へと進む。微分の逆演算としての不定積分を基本公式で計算し、それから置換積分、部分積分の公式を学ぶ。次に、不定積分が既知の関数では求まらない積分に触れ、新しい積分の考え方である定積分を学ぶ。定積分の考え方も、微分積分Iで学んだ、“わからないものをすでにわかっているものでうまく置き換えてとらえる”という考え方がその根底にある。定積分の置換積分や部分積分を用いて、図形の面積や体積等の計算など、海洋学で必要となる応用についても解説する。
授業で育成する力・スキル:「海・自然を知る」為の基礎科目である。
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